マーラー:交響曲第2番「復活」
自然な感情移入と室内楽的な緻密さで構築
ナタリー・デセー(ソプラノ)
アリス・クート(メゾ・ソプラノ)
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
オルフェオン・ドノスティアラ(合唱)
フランクフルト放送交響楽団
(ヴァージン)TOCE-90137/8
3800円
フランクフルト放送響のマーラー演奏の伝統に新たな一頁を書き記す演奏といえるだろう。ヤルヴィは大げさな身ぶりを完全に排し、室内楽的な緻密さを持って全体を構築していく。フォルティシモでも響きの混濁は一切ない。過度に客観的になることなく、きわめて自然な感情移入を伴っているところにも好感が持てる。終楽章の圧倒的な高揚感も特筆に値する。ナタリー・デセーの透明な声のソロもヤルヴィの解釈にふさわしいものだ。合唱の水準も高い。