樫本大進、ベルリンの同僚らと恒例の
■ル・ポン国際音楽祭2026赤穂・姫路
9月13日(日)17:30、14日(月)18:30 赤穂化成ハーモニーホール/
16日(水)・19日(土)19:00 姫路城二の丸特設会場/
17日(木)19:00、20日(日)17:00 アクリエひめじ 大ホール
樫本大進(Vn)、L. ベルトー(Va)、Z. プレッサー(Vc)、N. シェハタ(Cb)、P. メイエ(Cl)、
R. バボラーク(Hr)、E. ル・サージュ(Pf)、他
(各公演のプログラムと出演者はhttps://imf-le-pont.jp/参照)
■アントニオ・パッパーノ指揮ロンドン交響楽団
9月30(水)19:00 フェニーチェ堺
マリア・ベングトソン(S)、ノア・ベイナルト(Con)、東京混声合唱団 藤倉大:Amber Alchemy、マーラー:交響曲第2番《復活》
〔他に4公演。26日(土) 16:00 京都、27日(日)15:00、28日(月)・29日(火)19:00 東京。
詳細はKAJIMOTOのHP参照〕
■八嶋恵利奈指揮関西フィルハーモニー管弦楽団 第367回定期演奏会
9月20日(日)14:00 ザ・シンフォニーホール
A. カルボナーレ(クラリネット)
モーツァルト:クラリネット協奏曲、ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲《展覧会の絵》、他
主に西日本の演奏会から紹介する。ベルリン・フィルのコンサートマスター樫本大進が音楽監督を務める「ル・ポン国際音楽祭」が赤穂、姫路で開幕する。13日からの計6公演はベルリン・フィルの同僚ら世界的な演奏家との室内楽。歴史に埋もれた名曲や現代曲を超絶のアンサンブルで楽しむマニアックな音楽祭としての伝統は残しつつ、今年はべートーヴェンやサン=サーンスの名曲も盛り込んだ贅沢なプログラム。現代曲ではイェルク・ヴィトマンの小品も。姫路城二の丸の特設会場での野外演奏もある。チケット価格は昨年から倍額の2000円。それでも価格破壊の企画だ。
パッパーノ率いるロンドン交響楽団の来日公演。関西では、HIMARIと共演する京都公演と、堺公演がある。後者では、大阪出身でロンドン在住の作曲家藤倉大の新作《Amber Alchemy》が世界初演される。直訳は「琥珀の錬金術」。委嘱した野村ホールディングスのロンドンオフィス屋上にある養蜂をモチーフに変容と再生を描く。大規模な管楽器、打楽器編成で描く約10分の管弦楽曲に、マーラー《復活》の前奏曲としての意味を持たせた。
関西フィル定期にベルリン在住の八嶋恵利奈が登場する。ドイツ生まれで、ムーティらに師事し、ベルリン・コーミッシェ・オーパーの第1カペルマイスターを務める。「友の死を悼んで」と題して、モーツァルトが友人のクラリネット奏者に捧げた協奏曲や、ムソルグスキーが親友の画家ハルトマンの遺作展に着想を得た《展覧会の絵》などを演奏する。クラリネット独奏は、サンタ・チェチーリア管首席のアレッサンドロ・カルボナーレ。
神戸市室内管弦楽団、佐藤俊介の弾き振りでとびきりの《四季》
■佐藤俊介(指揮・ヴァイオリン)神戸市室内管弦楽団 Selection Vol.9
9月26日(土)15:00 神戸朝日ホール
ルベル:バレエ音楽《四大元素》、ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》
■ユライ・ヴァルチュハ指揮 読売日本交響楽団 第661回定期演奏会
9月8日(火)19:00 サントリーホール
マーラー:交響曲第6番《悲劇的》
■カルテット・エーレン第2回定期演奏会
9月7日(月)19:00 浜離宮朝日ホール
戸澤采紀(vn) 、戸原直 島方瞭(以上vn/va) 、佐藤晴真(vc)
ラヴェル:弦楽四重奏曲、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番 大フーガ付き
〔他に同演目の2公演あり。9月2日(水)19:00 六花亭札幌本店ふきのとうホール、
5日(土)14:00 湯河原 檜チャリティコンサートホール〕
神戸市の補助金打ち切り方針で存続の危機に立たされている神戸市室内管弦楽団。5月と6月の定期演奏会ではほぼ満席の観客が楽団への連帯を示した。9月のSelection Vol.9には佐藤俊介が弾き振りで登場する。佐藤が同じ《四季》で小編成の東響メンバーを弾き振りした公演を聞いたことがあるが、観客はもとより、同じステージ上の楽団員たちがあまりの楽しさに今にも踊り出しそうだった。「気楽に楽しめるコンサート」と銘打った休憩なしの1時間。これを逃す手はない。
2024年の首席客演指揮者就任で読響との絆をますます深めるヴァルチュハ。「マーラーで重要なのは弱音です」と語る彼が今回指揮するのは、交響曲第6番。6月、トゥールーズ・キャピトル国立管来日公演でこの曲を指揮したペルトコスキは、ヴァイオリンの弱音のピッツィカートもオケの薄雲の合間から美しく聞き取れるコントロール力で魅せた。マーラーには弱音の沃野が広がっていることを熟知するヴァルチュハの捌きに期待。
レオンコロ四重奏団とOpus13が5月と6月に相次いで来日し、横綱級の成長株であることを確信させたが、日本の注目の四重奏団の1つにカルテット・エーレンがある。昨年のデビュー演奏会(東京文化会館小ホール)でほぼ満席の観客を熱狂させた超実力派の待望の第2回公演。室内楽でも目覚ましい活躍を見せるチェロの佐藤晴真が核となり、凝縮したアンサンブルを聴かせてくれるはずだ。
最後にリマインドを。9月はF. シュミットの《7つの封印の書》をN響(12、13日)と東響(19、21日)が演奏する特別な月だが、作品の解説は本誌8月号をご一読ください。